今回は医療被ばく及び職業被ばくに関する情報提供を行います。
医療被ばくに関する情報
「診断参考レベル運用マニュアル 2020版」が公開されています。
https://www.jsrt.or.jp/data/bougo/
このマニュアルは日本放射線技術学会が編纂したものです。また、J-RIMEによるわが国で初めての診断参考レベル(DRL)が公開された後に作成された「診断参考レベル運用マニュアル」の改訂版です。
前回同様にJ-RIMEが監修しています。
2020年4月1日に施行した改正医療法施行規則では、医療被ばく線量の管理は診断参考レベルを用いて行うことになっています。診断参考レベルの運用マニュアルの最新版ですので是非ご確認ください。
このサイト(日本放射線技術学会 放射線防護関連情報)では他にも医療被ばくや職業被ばくなどの放射線防護に関連する情報が提供されています。
職業被ばくに関する情報
厚生労働省による「電離健診対象医療機関に対する自主点検」が実施されています。
医療機関における放射線管理が電離放射線障害防止規則に定められている内容と照らして問題ないかを自ら点検し、問題があれば自主的に改善していただくために自主点検を促すシステムになっています。
電離健診対象事業場に対して、令和3年7月中旬に自主点検票を発送していて、回答期限は8月6日になっています。医療機関には既に届いていることと思いますので必ず自主点検を実施してください。
このサイトには、昨年度に実施した上記自主点検の結果も掲載されています。
2021年6月7日にNHKで報道された下記の内容はこの自主点検の調査結果だったことが分かります。
- 2021年6月7日 NHK おはよう日本
- 法令で義務付けられた個数の線量計が配布されていない3%
- 個人線量計の適正な装着の周知が0%の施設で出来ていない
2021.07.24
今週も故郷(福島県)からの配信です。