本ブログの主たるテーマである医療被ばくと職業被ばくにおいて、リスクコミュニケーションは重要なキーワードになります。そのため、今後、このブログで取り上げていきたいと考えています。
そこで、筆者がリスクコミュニケーションに関わってきた主な活動とその成果である論文等について記しておきたいと思います。
活動
1. 病院における医療従事者に対するリスクコミュニケーション
現在の大学教員に赴任する前に約30年勤務した病院において、放射線業務従事者として従事する医療従事者に対する職業被ばく線量の健康影響と妊娠時の働き方等に関する活動を行ってきました。
2. 日本保健物理学会における「放射線のリスクコミュニケーション検討専門研究会」
日本保健物理学会が発足させた「放射線のリスクコミュニケーション検討専門研究会」活動にメンバーとして参画しました。
3. 日本放射線技術学会2010年度および2011年度学術調査「放射性廃棄物のリスクコミュニケーション等に関する研究」班
日本放射線技術学会が2010年度および2011年度に設置した学術調査「放射性廃棄物のリスクコミュニケーション等に関する研究」班の研究代表者を務め、様々な実践的活動を行いました。
論文
1) 篠原邦彦,大内浩子,近本一彦,谷口和史,永井博行,森本恵理子,米澤理加,渡辺浩.放射線のリスクコミュニケーションに係る基本的事項.保健物理 2009;44(4):374-379.
2) 渡邉 浩.看護師の職業被ばくの正しい理解(安心して働くために).消化器最新看護 2012;16 (5):85-89.
3) 渡邉 浩,山口一郎,木田哲生,平木仁史,藤淵俊王,前原善昭,塚本篤子,小泉美都枝,木村由美,堀次元気.医療由来放射性廃棄物の保管・処理およびリスクコミュニケーションの現状.日放技誌.2013;69(3):278-283.
4) 渡邉 浩,山口一郎,前原善昭,小泉美都枝,藤淵俊王,木田哲生,塚本篤子,堀次元気,平木仁史,木村有美,大山正哉.放射線治療装置保守担当者に対する放射化物に関するリスクコミュニケーションの効果.日放技誌.2013;69(12):1353-1362.
5) Hiroshi Watanabe, Yoshiaki Maehara, Toshioh Fujibuchi, Mitsue Koizumi, Ichiro Yamaguchi, Tetsuo Kida, Masaya Ooyama, Genki Horitsugi, Hitoshi Hiraki, Atsuko Tsukamoto, Jyun Itami. Assessing the effectiveness of risk communication for maintenance workers who deal with induced radioactivity management of medical linear accelerators. Health Phys. 2015;109(2):145-156.
2022.03.06