2025年7月7日、日本の診断参考レベル(2025年版、Japan DRLs 2025)が、J-RIMEのホームページ上で公開されました。
https://j-rime.qst.go.jp/index.html
日本の診断参考レベルは、2015年に最初に公開され、2020年に改訂されていました。
今回が2回目の改訂になりました。
2020年4月の医療法施行規則の改正により、診断参考レベルは医療被ばくの最適化のツールとして用いることが義務化されました。
なお、診断参考レベルを用いた医療被ばくの最適化は、国際放射線防護委員会(ICRP)も推奨しています。
今回の改訂では、筆者は核医学のプロジェクトチーム(PT)の一員として参画しました。
2020年の改訂では、核医学と一般撮影のPTの一員として参画しました。
この改訂では、私が関与した2つの論文が参考文献として採用されています。
以下、Japan DRLs 2025の中に示されていて、私が関与した論文も示しておきます。
渡邉 浩, 関 将志, 新田 正浩, 他. 一般撮影の医療被ばくの防護を最適化するための
ベンチマークドーズ(BD)の提案. 日本放射線技術学会雑誌. 2018;74(5):443-451.
2015年の改訂では、核医学のPTの一員として参画し、全国の調査結果を筆頭著者として論文投稿しました。この論文は、ICRPの刊行物(Publ.135.Diagnostic reference levels in medical imaging)の参考文献にも採用されています。
Watanabe H et al. Report of a nationwide survey on actual administered radioactivities of radiopharmaceuticals for diagnostic reference levels in Japan.
Ann Nucl Med 2016;30:435
わが国における医療被ばくの最適化と診断参考レベルの一層の理解が進むことを願っています。
2025年7月13日
群馬パース大学
渡邉 浩